ファウンティンに捧ぐ歌

クシャクシャ

急に守は私の髪を乱しながら撫でた。



「ほら。帰るぞ」



守がそう言うと、私から離れて、近くに置いてあった自分と私のカバンを持った。

あっ。



「いいのかな? 保健の先生に黙って帰って」

私はベッドから降りながら、そう訊いた。



「大丈夫そうだから、起きたら帰っていい……って言ってたし、多分、従利が報告している筈だから、大丈夫だろう? ほら」

私にカバンを渡す守。



「うん」

そう返事をして、私はカバンを受け取り、守に続いて保健室を出た。