ファウンティンに捧ぐ歌

「今日帰る頃には、雨が降るよ? 傘、持って来た?」

「天気予報じゃ今日は大丈夫、って言ってたから、持って来なかったよ」

従利も私の雨予報が当たるのを知っていたので、ガッカリしながらそう言った。



「泉さん、雨降るの……分かるんだ?」

剣崎君が真面目な顔をして言った。



まだ小学生の頃には回りの人に教えてたけど、いつもみんなには信じてもらえなかったから、私はいつの間にか守と従利にしかその話をしてなかった。



「今こんなに晴れてるから、信じられないでしょ? 気にしないで」

私は『どうせ信じてもらえない』と思ったので、そう答えた。