他の監督がいる手前、 現場を離れる彼女に 「どうもお疲れ様でした。 また何所かで。 ・・・って パチンコ屋で会ったりしてなぁ。」 なんてついつい軽口を叩いてしまう俺は、 約束をすることができたので、 少し優越感に浸りながら現場にでた。 俺の一連の行動が 高岡や所長にバレてること、 彼女がいい加減な態度を取り続けていた 俺に対して悩んでいるなんてこと、 夢にも思っていなかった。