気ままな独身生活。 そろそろ親も年老いてきたけれど、 それでもまだ元気にしてくれていたので、 今回の現場は実家のある県だったのだけれど、 休みがあっても ほとんどその自宅に帰ることはなかった。 自宅に帰ったって、 そんな地元に帰ったって、 俺を待っててくれるものは何もない。 運が悪けりゃ、元妻に会うかもしれない。 そんな生活をしていた時のことだった。