この頃の私たちはあまり 『会う約束』 をしなかった。 「会いたい」と言う私と、 はぐらかすアキラの間で それはいつの間にか暗黙のルールになっていた。 アキラにはアキラの時間があって、付き合いもあったから、私は期待をしないように努めていた。 というよりは期待をすることが怖くなりつつあったんだ。 だけど、アキラはちゃんと解っていてくれて、私たちはお互いの時間を大切にすることが出来ていたとは・・・思うんだ。