「なんだ・・・。 アキラも楽しんでるんじゃない・・・。」 会えなくて申し訳ないなぁ・・・なんて思っていたのに、楽しそうな絵文字の踊るそのメールにちょっと嫉妬すらしていた。 だけど、少し引っかかる言葉・・・。 『幸せな姪っ子ちゃん』 現場に通っていた時の所長の言葉が蘇る。 「アキラはあんまり恵まれた環境ではないんだよなぁ・・・。」 それは、その後アキラと付き合い始めたにもかかわらず、心の奥底にしまっていた言葉だった。 聞いたその時、なんだか酷くドキっとしたことを思い出した。