30分程走っただろうか・・・。 着いた場所は閉園した遊園地の入り口。 「結構イルミネーションとか綺麗だったんよぉ。」 「これを取り壊すなんてもったいないよねぇ。」 なんて台詞を口にして、クミちゃんは窓の外に目をやった。 そんな視線をたどるようにして、ようやく彼女の姿をゆっくり見ることができた。 助手席に腰かけた状態で、ちょうど膝にかかるくらいの紺色のスカート。 ふわっと軽そうなそのスカートは、長すぎず短すぎずオレ好みの丈で、そんなこともなんだか嬉しかった。