今やクラス全員が進路決定組となった5組は、悲しいやら嬉しいやら、ごちゃまぜのお祭り騒ぎ状態で。





至る所で泣いてたり笑ってたり、色々忙しそう。





「淳弥の目、真っ赤じゃ〜ん!」



「う、うるせぇ!
俺の前世はウサギなんだよ!
ほっといてくれ……」



「ウサギ!?ありえな〜い!!」






あたし達も同じような状況で、さっきまで泣いてたと思ったら、次の瞬間にはゲラゲラ笑ってるし。





卒業ってそういうもんなのかな……?





別れはもちろん悲しいし、これからの生活にも不安がいっぱいある。




だけど−−−




新しい扉を開けることにも興味があるし、期待もある。





心の中が、悲喜こもごも、みたいな。





耀太への告白も、あたしの中ではそんな感じで収まってる。





フラれるのは悲しいし、もちろん辛い。





だけど前を向いて歩こうと思ってる自分も居て。





ある意味、“リセットボタン”に似た感じかな。





元の“ただの幼馴染み”に戻るための………








ガラッー−




「お〜い!席に着けぇぇ」





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