「「――――記憶を」」 リュオさんとレオンは一緒に叫ぶと、幼い私の頭に手をあてた。 一瞬レオンは悲しそうな顔をしたが、首を振って、集中しなおした。 「「――――消せ」」 その直後、3人を真っ白な光が包んだかと思うと、 また、元の真っ暗な世界に戻って座り込んでいた。 【真実を知ったか?】 「知ったわ」 私の頬に、一筋の雫が流れ落ちた。