その夢とは。 時雨兄さんと、私とレオン。 そしてシャオランさんやリュオさんが、みんな仲良くご飯を食べる。 たったそれだけの、平凡な事。 それが、もの凄く幸せで、心地よかった。 だけど、夢は夢だった。 起きると、目の前に広がるのはいつもと変わらない部屋。 さっきまでの温かさは消えて、不気味な静けさが漂っている。 はぁ、と私はため息を漏らした。