私は少しレオンとの距離を縮めた。 もちろん寝ているレオンは気づかない。 サワサワと、心地よい風が頬をかすめる。 その風が運んでくる甘い花の匂いが最高に気持ち良かった。 「魔法の練習、しようかな」 私の言葉は風に運ばれて、消えた。