うぅっ、怖い……。 私は体を強ばらせながら、俯いていた。 ――――ポンポン しかし、感じられたのは怒鳴り声ではなく、頭を撫でられる感触だった。 おっきくて、温かい……。 私は安心して、瞳を開いた。 「レ、オン……?」 「よぉ、シャオランじゃなくて悪かったな」 綺麗な笑顔なのに、黒い影が見える。 笑顔だけど、笑ってない。 完ッッ全に怒ってます。 こ、こわっ! しかも、口調変わってません!?