「さぁ、アンタ達の親玉はどこ!?早く、ゲロっちゃった方が楽になるわよ」


仕留めたばかりのサッカー……

いわゆる、ヴァンパイアの中でもザコ中のザコであるソイツに銃を向け、あたしは問う。


その青筋が浮かぶ骨張った首筋をブーツの底で踏みつけ、その額にはクイール特製の銀弾が仕込まれた銃口を擦り付けた。


それだけでも、このアリンコ染みた力しか持たない下等生物への脅しとしては、充分な効果が得られる



「rwtjagmjaglmg」


「分かる言葉で言いなさい」

そして案の上、意味不明な言葉で語りかけてきたサッカーに対し、あたしは苛立ち紛れにその銃口を更に強く押し付けた。



全く、これだから下等生物は……




「D'ont kno…」


「何ですって?」


「…知…分か……jthqj…ない」


「……」

ちょくちょく意味不明な言葉が混じるけど、どうやらコイツはその存在の居場所を知らないと言いたいらしい




そして


「あっそ、じゃあね」


そんな役立たずに、用はない。