「フィアーネ・モア……ッ!」
お得意のフルネーム呼びであたしの名前を叫んで、掴みかかってこようとした腕をキルバッシュが押さえる。
「はいはい。仲が良いのも、程々にね」
仕方無いなぁ、とでも言うように苦笑混じりに言うキルバッシュに、あたしもウェルシーも声を大にして訴えた。
「はぁ?誰が、こんな坊っちゃんと…!!」
「誰が、こんなバカ女と…!!」
お互いに指を差し合いそう主張し合うあたし達に、キルバッシュは少し困ったように眉根を寄せる。
否…恐らく、きっと呆れているのだろうけど…
「分かったから…取り敢えず、フィアは足を下ろしてくれないかな?目のやり場に困る」
そう言われて、あたしはハッとして自分の足を見下ろす。
ウェルシーに膝蹴りを食らわす為に途中まで上げていた足は、元より短めの団服のスカートをより短く捲れさせ、かなり際どいラインにまで肌を露出させていた。
…でも、あたしはそんな事どうでもいい
ただ…それを防ぐ為に、膝の上に置かれていたキルバッシュの手の方が何だか落ち着かなくて、慌てて足を下ろした。


