……ハズだったのだが…
「……もう…勘弁して下さいよ、姉さん~…」
「な…っ!?」
いつの間にか、形成が逆転して組み敷かれていた事実に驚愕し、目を見開く。
「いや~…流石の俺も女の人に押し倒されるのは、ちょっと趣味じゃな……」
「待て!今、どうやった!?」
「…はい?」
「今だ、今!今お前は、あたしをどうやって組み敷いた!?」
そう鼻息荒く自分の体の下から問いかけてくるあたしに、男は困ったように眉根をよせた。
「ど、どう…って、普通に…」
「それだバカ者!お前の“普通”は普通でないぞ!!」
強く言い聞かせるように怒鳴ったあたしに、男は目をまん丸くして驚いた様子だった。
「言っておくが……あたしは力比べだけなら、そこら辺の男に負けた試しがない!
…それなのに、お前みたいなひ弱な輩に、こうも簡単に組み倒されるなんて……なんて…っ」
「ね、姉さん…?」
悔しそうに唇を噛み締め、顔を背けてしまったあたしを心配するように、男がゆっくりと顔を近付けてくる。
こんな…こんな弱っちい奴に、あたしが何かで劣るなん…て……


