「な・ん・で、お前がここにいる!?」
しかし
残念な事に、ソイツの方があたしよりも20センチ近く背が高かった為、必然的に下の方に引っ張り込む形になった。
それに一瞬、驚きを見せたものの……男はすぐにヘラッと白い歯を見せて緩く笑い、全くと言っていいほどに悪気を感じさせず平然と言ってのける。
「なんで…って、怖いからついて来たに決まってるじゃないですかぁ」
アハハ、と乾いた笑い声までこぼすソイツの態度に、あたしは激しい苛立ちを禁じえなかった
「そんな事を聞いてるんじゃない!!」
鼓膜に直接訴えかけるように、腹の底から声を絞り出して叫んでやる。
すると、男はその不意打ちに驚愕したのか
小さく“わっ”と悲鳴をあげ、激しい耳鳴りがするであろうその耳を押さえたまま、涙目であたしの顔を見た。
「何するんですか、姉さん~!?」
「誰が姉さんだ!勝手にそんな呼び方をするな!!」
馴れ馴れしく呼び掛けてくる男を激しく一喝し、声を荒立たせて解せない疑問をぶつける。


