「……虚無、だな…」 響くのは、そんな自分の小さな呟きだけで、ふと目蓋を閉じてみれば…そこにも、何もない闇が広がる。 虚無とは、何なのか。 そこに何も無い事は、始まりなのか、終わりなのか。 その総ても、また「虚無」の中。 ───…始まりは、いつも何もないところからなのだ。