目指すのは、今の‘悲鳴’の先。
声にはなるが、ハッキリした言葉にはならない…あれは、得てして‘人間以外’の生き物である証
そして、それは…
「ヴァンパイア!」
───ソイツら以外に存在しない。
「え…っ!?ヴァンパ……いやあぁぁぁ!!ヤダー!置いていかないで下さい~ッ!!」
背後に遠ざかる男の悲鳴を耳にしながら、あたしは全速力で駆け抜ける。
ヴァンパイア、あたしの憎き敵相手。
…だが、今の悲鳴は何だ?通常、ヴァンパイアは滅多な事がなければ、あんな恐怖にうち震えた声なんかあげないハズ
一体、何が……?
そんな焦りからか、目的の場所に辿り着いた頃にはすっかり息があがり、足には軽い疲労感を感じていた。
「……!!」
そして、目の前に広がった衝撃的な映像に、あたしは息を呑み体を硬直させる。
…そんな光景は、見た事が無かった。
「…なん…だ……これ…」
あまりの事態に首を上手く動かす事も困難で、目だけでその惨状をゆっくりと辿る。


