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「私、あんたの事好きなのかな」

「少なくとも、俺は好きだけど?」


ウーロン茶を飲みながら
聞き逃してしまいそうなくらいサラッと言う悠


「じゃあ、私も好きなのかも」

「何だそれ。」

「そう言われて、嫌悪感を抱かない」

「じゃあ俺ら、好き者同士だな」


こんな色気も何もない会話で
何が成立したか分からないが


ホテルの浴室でシャワーを浴びている私は
これから悠に抱かれようとしている


手も握っていない
キスもしていない

それなのに今からセックスをする


まぁ、それが私たちなのかもしれない