「レインのおかげですよ」 「えっ?」 「ふふふ」 戸惑った表情で私を見たけど、 とりあえず放置した。 …もし国に戻れたならば、レインにプレゼントしたいな… …たくさん並ぶ店、 久々に外を見た気がしたけど、昨日のこの時間帯は城にいたんですよね… 「何か、幸せでした」 「…そうですね」 軽く笑いあった。 それから久々の外出に喜びながら、私たちはもっと進んでいった。