美香も私の後を追う。

私は美香に頷いてカラオケボックスまで走った。


走ったせいかもう着いた。

私は1歩ずつ進む。

お願い!

ここにいて!

私は何度も願った。

「いらっしゃいませ!」
次はカラオケボックスの男の定員の低い声が聞こえた。

『2人です!』

私がそう答えると定員に部屋に案内された。

定員が出て行くのを見計らうと私と美香は急いでいろんな部屋を見た。

でも何処にも彩の姿はない。

最後の1室。

私はゆっくり見た。

『あ…』

思わず声が出てしまう。
『彩…』

美香も驚いている。

彩は男1人とカラオケボックスで楽しんでいた。