「蜜菜、部活は楽しい?」



「うん!楽しいよ-!
ゆかりは?やっぱキツい?」





カウンター席でアイスクリームを食べながら、ゆかりとトーキングタイム。





「バレー部よりマシ。
それに、ダンス好きだから。」



「そっか。カッコいいね。」



「何が?」



「いや、マネージャーしてるとたまにだけど…“自分、何してんだろう”みたいに思うから。」





仕事が無くて立ってるときとか、何の為に部活来たんだろうとか考えちゃったりする。

そんな私にゆかりは、



「…楽しめばいいのよ。
きっと、最後は笑えるはず。」





と、言ってくれた。

救われた気持ちになった。
やっぱりゆかりは大切な存在。





その後、高校の話とか、いろいろ話していたらあっという間に時間が過ぎた。





「なんかさ、うちらって迷惑な客だよね。」



「今さらじゃない?」



「…もう6時だし、そろそろ出ていつものとこに移動しよっか。」





ゆかりがそう言うので、お店を出て、毎年花火を見に行く隠れスポットに行くことにした。


けっこう綺麗に見える場所なのにあんまり人がいない場所。

誰にも教えないって、ゆかりと約束した場所。