奈々は勢いよく目を開けた。

「奈々!大丈夫!?」

「ルー・・くん・・・?」

奈々の目の前には心配そうに覗き込むルウェがいた。

「あぁ。様子見にきたら魘されてるから驚いた・・・」

「るぅ・・くんっ・・・ふぇぇ」

「え!?どうした?怖い夢でも見たか・・・?」

突然目の前で泣き出した少女にうろたえるルウェ。

ギュウ。

奈々はルウェに抱きついた。

「ななななな奈々!?どうし「るぅ・・・くんっ!ルー君っ!」

奈々の尋常じゃない震えようにルウェは眉をしかめた。

「奈々・・・?大丈夫。怖くない。俺がいるから」

そういって奈々の背中をなでた。

「ふぇぇっ・・・ひっく・・ぐず」

奈々は泣きつかれたのか1時間ほどしてルウェの腕の中で眠っていた。

「奈々・・・必ず守るから。」

ルウェは奈々の額に口付けた。

「ゆっくりおやすみ・・・」

ルウェは奈々の手を掴んで椅子に座った。

しばらくして自分も眠くなり布団に持たれるように眠った。