黒魔国にいて2日目の夜中。

奈々はベットで眠っていた。

ソナタノ・・・ヤミ・・ドコダ

だぁれ?

ヤミ・・・ドコダ・・・

ヤミってなぁに?

ふと目を開けると目の前は真っ暗だった。

ここはどこ・・・?奈々、まだ眠いの

ミツケタ!!オマエノヤミダ!!!

溢れんばかりの光が降り注いだので奈々は思わず目を閉じた。

そして数秒後開けるとそこは覚えのある場所だった。

ここは・・・あの事故のっ・・・!

交差点の道路だった。

自分は幽霊のように上から浮いてのぞいている。

そこには14歳の少女=奈々が左に母、右に父を連れて歩いていた。

覚えてる。確かこの後・・・

奈々は交差点を渡ろうとしていた。

しかし信号はすでに赤で両親は驚きと焦った表情をしていた。

「「奈々!!」」

二人は奈々を庇って引かれた。

そこに広がったのは血。







ただの真っ赤な血だった。

いやああああああああああああああ!!

見せないでぇ・・・!!


や、やめてっ・・・!!

ニンゲン・・・ヤミ・・オオイ・・ヤミ・・・クウ!!

奈々!!

途端に聞いたことのある声。

ルー・・・くん?

ジャマ・・・ハイッタ・・マタクル

そうして声がやんだ。

そしてまばゆい光が振ってきた。

「奈々っ!!」

八ッ!