皆を率いる立場の自分が余計な事を考えてしまうなど言語道断だが、それでも、どうしてもナオトの顔が頭から離れないのだ。 「…エイダ!!」 その証拠に此処に居もしないナオトの声が聞こえるのだ。 エイダは自分で自分を笑う。 「おい、エイダ!」 それでも、声は鳴り止まない。 エイダの好きな声で、エイダを呼び続ける。 自分の惨めさを自ら嘲笑し項垂れた瞬間。 エイダの肩に手が置かれた。 目を見開いて振り返ると、そこには肩で息をして額に汗を浮かべている、ナオトの姿があった。