いつのまにか日が沈み、
月がでてきていた。

昼とは違い、
すっきりとした夜空。

『ここらでねる?』

意外に長い道のり。

幸いにも海岸手前まで
敵の様な者は
1、2匹ほどで
あまり居なかった。

『夜中出たら?』

辺りは木が覆い茂っていて
いつ魔物が飛び出すか
わからない。

心配する私に

ブライトは
手を前に出して
光の壁を作りながら言う。

『バリアを張ればOKだよ』

『そうか‥』

テントを張り、寝ることにした。

『フロストおやすみ。』

『おやすみ。』


灯りを灯して
ブライトは静かに眠りにつく。


私は日記に今日の出来事を
綴った。
‐‐‐‐‐‐‐‐

今日は
いろんな事があった。

魔物が出てきたり
初めて旅に出たり
友達が出来たり。

最初は怖かったけど
ブライトがいるから
今は平気だ。

ブライトはいろんな事知ってる。
魔法陣は
相手が弱った時、
動けないときに
相手を封じる事が
できる事も教えてもらった。

地位だけが高くて
私はほとんど何も知らない。
そんな事に気付かされた。

ブライトに負けない様に
頑張るぞッ

‐‐‐‐‐‐‐‐

私は日記に
綴った文字を見て
しばらく黙っていた。