私の名前は、渡辺由加里。

よく中学生に間違えられるけど、
これでも一応高校二年生。


で、今愚痴を言っている相手は、
二年連続同じクラスの幸人。




「なんだかなぁ〜」


私はポケットマネーで買った
カフェオレを口にして、
はぁ、と大きく息を吐いた。




「朝からため息つくなよ……
 幸せが逃げてくぞ」


いかにも嫌そうな顔をして、
幸人が口を尖らせる。


「そんなの……ただの迷信でしょ」

私がそう言い返すと、


「またそんな夢のないことを言う。
 そーゆーとこ、ホントそっくりだよな」

と、嫌みったらしい口調で
言い返してくる。


そんな私達には――――――………






「似てないよ、全然」




ある、共通の知り合いがいる。




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