「それはそれは… お前らしい発想だな」 「余計なお世話!」 ぱす、と持っていた英語のノートで 頭をはたくと、痛くもないのに 其処をさする幸人。 その姿に、ちょっと笑いが漏れた。 「……ま、面白いことになりそうだし、 俺も手伝ってやるよ」 「何よ、その偉そうな言い方」 「俺はバスケ部のブレーンだぞ? あいつを……隼人を、 真っ赤にさせてやろうじゃねーの」 そう、どこまでが本気か わからない表情で、 口元だけで笑った。 .