現在時刻、PM:8時。


皆が…ウチに来る時間。


「ふぅ…。」

アタシは、一つ深呼吸をしてインターホンのなる玄関に歩いていった。



ピンポーン…。



「待て・・・。」




いつもはふざけて来る皆だけど、アタシの異様なテンションの低さにビクったのだろう。



インターホンはピタリと鳴らなくなった。



自分…可愛くない。



真実を知るのが、こんなにも怖い事で、辛い事だったなんて。

傍から見ればなんて事ないかもしれない。



でも…アタシは…。



負けたくない。


―――――ガチャ…。






「久しぶり。皆ッッ」



最高の笑顔でいえたかな…。



「亜希…っっ!!!」



アタシの名前を呼んだのは、



「彩…ッッ!!彩ぁー!」