“家に行く” 6件目で宣告されてるし。 目眩がする頭を押さえながら、最善の策を考える。 「取り合えず連絡しないと……」 ピンポーン 「ぎゃ!」 インターホンの音。 驚きのあまり、持っていた携帯を落とした。足に落下して地味に痛い。 ピンポーンピンポーンピンポーン…… 「出るから!!」 家族が出掛けていて良かったと思う。 娘の彼氏が病んでるなんて知られたくないわ! 恐る恐る玄関を開ければ、冷たい目をした彼氏様が仁王立ちしておりました。