ナツの言動にまた胸がきゅんとする。 迷わず、堂々と“彼女”って呼んでくれた そう言って、あたしをきゅっと抱きしめてくれた。 「…おあついこって」 「ふ、いいだろ?」 かぁぁとこれでもかってぐらい赤面しているあたしを、ナツはわかってるの? 「総長ぉぉおぉ!!」 誰かの切羽詰った声で、さきほどまでのなごやかな雰囲気がなくなった。 「「…どうした?」」 「小路が連れてかれて…!」 小路? あぁ、ポテチ買いに行った奴か。