天国に近い場所

すると龍美は、沖に向かって泳ぐのを止め、急に立ち止まった。





「志乃」


龍美は後ろから、私の左手を掴む。




今度は何!?

これじゃあ、心臓が何個あっても足りない……




「昨日切った指、痛くねえか?」

「え‥」


龍美の意外なその言葉に、私は驚きを隠せない。




「海水は傷にしみるから…あんま指海につけるなよ」

「う、うん‥」



なに急に…優しくなってんの?

本当意味わかんない……



私はさっきとは違う恥ずかしさを、しばらく感じていた。



その後、私と龍美は海で一通り遊んだ後…途中、夏莉と正樹さんと合流して、海の家でかき氷を食べたり、海に入ったり出たりを繰り返した。