「あ、りゅーびっ!志乃お姉ちゃんの隣に座らないでよっ!」


お肉を食べていた健太郎くんが、怒りながら立ち上がる。




「なんだよ。お前は昼間散々志乃と一緒にいたんだろ?志乃の隣くらい座らせろ」


龍美はそう言いながら、缶ビールをグビグビ飲んだ。




この人…おとなげないな。

子供相手にあんなにムキになるなんて。






ドサッ


「わっ」


突然、健太郎くんが私の膝に乗って来る。





「健太郎!てめえ…」

「ヘヘッ♪ボクは“隣”じゃなくて…志乃お姉ちゃんの“膝”に座ってるもんね!」



健太郎くんは龍美に『べー』っと舌を出して言った。