天国に近い場所

「そうか。でも俺は、ナイフで刺されたのが自分でよかったって思ってるよ…」




龍美は続けた。




「もし志乃が刺されてたら……多分今頃、俺は愛を殺してた」






龍美の声は真剣だった。


「お前を殺して…そんで今頃、警察に捕まって……きっと今よりもっと最悪な状況になってるよ。だけどそれじゃあ、志乃が悲しむから…」



龍美は、枯れた声を出す。



「俺は…志乃をかばったことも、お前に腹刺されたことも……別に気にしねぇよ‥どーでもいいし‥ただ……」