天国に近い場所

やだっ……………


「刃物持ってるあんたの前にだって‥志乃ちゃんかばって飛び込んじまうんだよ!」




!!


正樹さんは愛さんの服から手を離し、その場にしゃがみ込み、眼鏡を外して涙を拭いていた。







「……正樹くんだっけ?君の言う通りだよ」


亮ちゃんが正樹さんの肩をポンッと叩き、話し始めた。




「あいつ…龍美は親父が死んで、親父の会社を俺らが継ぐってなった時……『会社なんて継ぐ気ねぇよ』とか言って、仕事もしないでふらふらしてたんだ」