天国に近い場所

龍美さんはそう言って、私より先にすたすた歩き出す。



私を助けてくれたんだよね…?

さっき会ったばかりのときは『なにコイツ‥』とか思ってたけど…

本当はいい人なのかな?



しばらく龍美さんの背中を見つめ、龍美さんのことをぼーっと観察していた私だった‥‥‥










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「ねぇ‥まだー?」


家に戻り、夕飯のしたくをみんなで分担してやることにした。

龍美さんと正樹さんは、バーベキューの“鉄板”や“炭”を起こす係。

私と夏莉は、キッチンで野菜やお肉を切り、バーベキューの準備をしていた。