「そう‥大丈夫?」

「全然平気。バカ龍美が助かれば、俺はそれでいいよ」


亮ちゃんは【手術中】の赤いランプを見て、そうぽつりと言った。






ウィ―ン…‥


手術室から、マスクをした看護婦さんが慌てて出て来る。




ドキ…


「あの…荒井龍美さんのご家族の方は!?」

「私ですが……」


亮ちゃんがソファーから立ち上がり、看護婦さんに近づいた‥





「荒井さん、出血が多くて…今心肺停止の状態です……」

「えっ…」





ドキッ


心肺停止…………