天国に近い場所

なんだったの?あの人…

超キモいし…




ペチッ


「いった」


するといきなり、龍美さんが私に近づきデコピンをしてくる。





「お前一人でうろちょろすんな」


龍美さんは、いやに真剣な顔で言う。





「ご、ごめんなさい」


おでこを手で押さえながら、龍美さんに謝る。




「これから俺から離れんなよ。わかったな?」


『離れるな』って言われても…

こんな怖い顔で言われたら…『嫌』なんて言えないじゃん。





「返事は?」

「え、あ、はい!」


思わず姿勢がよくなってしまう…





「よく出来ました。ほら行くぞ」