天国に近い場所

「志乃って、靴のサイズいくつ?」



靴を履きながら、夏莉が私に問い掛ける。




「24だけど?」

「良かった。あたしと一緒だ!その服にローファーは合わないから、このサンダル履きなよ」


そう言って夏莉は、黒のパンプスを私に差し出した。





「ありがとう!」



夏莉は優しいな

本当こんな子初めて…


私は夏莉に差し出されたパンプスを履き、外へ出た。



外に出ると…

龍美さんと正樹さんが待っていて、私たちを確認すると、二人で先に歩き出した。