天国に近い場所

「お。着替えたか」


さっきまで水着だった龍美さんは、私服に着替えていて、リビングのソファーに正樹さんと座っていた。





「お待たせしました」


龍美さんと正樹さんに、軽く頭を下げる私。





「じゃあ、行くか」


そう言って、ガバッと立ち上がる龍美さん。





「…どこか行くんですか?」

「夕飯の買い物だよ。今日は庭でバーベキューやるぞ!お前の“歓迎会”だしな」


私の歓迎会!?

ちょっと嬉しいかもっ………☆


そしてみんな玄関へ行き、靴を履き始めた。

健太郎くんは早く買い物に行きたいのか、一番乗りで靴を履いていた。