天国に近い場所

「あたしの事も”夏莉“でいいからね」

「うん!ちなみに私も“高1”だよ」


私は嬉しかった。

こんなふうに同い年の女の子と話したのは、初めてだったから。




「マジで!?尚更嬉しいっ」



そう言ってまた…夏莉は、お人形のように笑った。






………………
…………



「お待たせ〜」



夏莉が私より先に、階段を下りる。

私も後から階段を下りた…






「志乃お姉ちゃーん!」


1階に着くと、健太郎くんが私にガシッと抱き着いてくる。