天国に近い場所

「ど、どうぞ」

「やった♪」


私が笑顔を返すと、その子はアイスティーをグビグビ飲み出す。




「おい、健太郎。人の飲み物飲むなよな(汗)」


キッチンの中で龍美さんは、呆れたような顔をした。




「いいじゃんっ!お姉ちゃんが飲んでもいいって言ったんだから」


男の子は龍美さんに、舌を出す。




「健太郎くんっていうの?」

「そうだよ」


「健太郎。お姉ちゃんに自分の名前言えるかな?(棒読み)」


龍美さんが、キッチンから健太郎くんにそう言った。