天国に近い場所

龍美さんは棚からグラスを出し、アイスティーを注いでくれた。




「はい」

「ありがとうございます」


出されたアイスティーを、ゴクリと一口飲む。




おいしい…

のど渇いてたんだよね…





タンタンタンタン…



「来たな…」






すると、誰がが階段を降りて来る音がする。




「あ!新しいお姉ちゃん!?」


振り返ると…三歳くらいのかわいい男の子が私を見ていた。




子供!?


「よいしょ。ねぇ、これ飲んでもいーい?」


男の子は私の隣の椅子に座り、私の飲みかけのアイスティーを指差した。