「広い…」


家の中は新築のような匂いがして、とても広々としていた。





「気に入った?」


龍美さんが私の顔を覗き込む。




「あ、はい。こんな広い家にひとりで住んでるんですか?」

「いや、4人」



4人?





「おい!全員ちょっと集合ー」


龍美さんは階段の下に行き、大声で言った。




??



「ちょっと何~?今映画見てた所なの……あれ?誰その娘?もしかして新人!?」


2階の吹き抜けの廊下から、私と同じ位の女の子が顔を出した。





「そう。紹介するから、健太郎と正樹も呼んで降りて来て」