「そんな…やだよ…!お姉ちゃんばっかりに、働かせられないよ!」

「…志乃の気持ちは嬉しいんだけど。あたしはもう、今回のことがあってから…アンタのこと心配なのよ。あたしには、家族は志乃しかいないんだから…」


お姉ちゃんの目からは、一粒涙が零れた‥





「お姉ちゃん…」

「アンタには‥高校生らしい生活を送ってほしいの。ね?うちは別に、お金に困ってる訳じゃないんだから…」


お姉ちゃんが、私の肩に優しく手を添えた。





「…はい」



私の目からも、一粒涙が零れた。