「当たり前だろ?いいからついて来いよ。辰夫のオッサンありがとな」


そう言ってまた、私の手を掴み歩き出す軽そうな男。





「ちょ、待って」

「志乃さん。いつでも遊びに来て下さいね」


お爺さんは、私に手を振って言った。





「は、はい。ありがとうございましたっ」


手を引かれながら、私はお爺さんに軽く頭を下げた。






私の手を引くその人は、どんどん歩くスピードを早める。





今度はどこ連れてかれんの!?