天国に近い場所

1時間後

龍美がサーフィンから帰って来た。

私はさっきの夏莉の様子が心配になり、龍美に相談した。




「……って夏莉が言ったんだ。どう思う?」

「ふーん。でも今はそっとしとくべきなんじゃねえの?」


龍美は、缶コーヒーをグビッと飲みながら言った。





「そうかな?でも私すごい心配でさ……」

「まあ、お前が心配する気持ちもわかるけど…夏莉は夏莉なりに、色々考えてんだろ。そっとしといてやるつーのも、優しさかもよ」