天国に近い場所

涙で滲んで見えた海の景色は、とてもキレイとは言えなかった…

いつもならもっとキレイなのに…


キレイ過ぎて、ずっと見ていたいくらいなのに…


今日の海は…何だか悲しいね‥







ガラガラ‥



「風呂あがった…」


なかなか涙が止まらず、しばらくベランダいると‥

龍美がお風呂からあがったみたいで、私を呼びに来た。





「あ、うん。今行く…」


私はなんとか涙を止め、龍美の元へ向かった…





「健太郎、眠いみたい。風呂入ってる間も、うとうとしてた。朝から海行ったから、疲れたのかもな」


健太郎くんはリビングのソファーに寝転がって、うとうとしていた‥