「……んっ……」 龍美が私の手首を掴み、私にキスをした。 突然のことで、 目をつぶるのも忘れてしまう… ちょちょちょちょっと! 周りに人もいるのに…! 人前でキスするなんて…恥ずかしいよ! 私がそう思っていると、龍美は私の唇からそっと唇を離し、ニコッッと微笑んだ。 「ピアス。大切にする」 「!」 「お前も大切にしろよな」 「うん…」 龍美はそう言うと、私の頭を優しく撫でた。 少し恥ずかしくなった私は、赤くなった顔を隠す為に俯いた。 あ。 忘れてた!