天国に近い場所

「5才か。私もごちそう作って、ケーキ作ってあげよ」

「健太郎喜ぶんじゃね?」

「そうだね‥」


私と龍美は、隣のベットで眠る健太郎くんを見つめた…








「ってゆうか…そういう龍美は、誕生日いつなの?」

「いつだと思う?」

「わかんないよ、そんなの… 」

「7月2日」

「7月って…来月じゃんっ」

「そういえばそうだな。もうすぐ22(歳)か。ここ1年くらい、俺なにもしてねえな」



龍美はボリボリ頭を掻きながら、遠くを見るように言った。